新規開発ゲームのUnity開発秘話
サイバーエージェントのゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)では、主にUnityを使ってゲーム開発をしています。
今回は、2019年7月24日に開催された五反田発/都内近郊のUnityユーザたちによる勉強会「Gotanda.unity #13 in CyberAgent@渋谷」に、サムザップより提供している「リンクスリングス」エンジニア中島とグレンジより提供予定の「Kick-Flight(キックフライト)」エンジニア御厨が登壇した内容を紹介いたします。
1.「リンクスリングスを支える技術」
「リンクスリングス」とは
「リンクスリングス」は2019年5月にサムザップよりリリースした、リアルタイムで協力し4人対4人でエリアを取り合うわいわい陣取りアクションゲームです。現在150万ダウンロードを達成しています。
公式サイト:https://linqsrings.jp/
「リンクスリングス」を支える技術とは
イベントでは、サムザップエンジニア中島より「リンクスリングスを支える技術」についてお話しました。どんな思想で「リンクスリングス」の開発を進めていったか、や主にクライアント部分で使用した技術・Asset等に関して一部紹介させていただきました。
登壇時のスライドはコチラとなります↓
2.UnityでUI開発を高速化した件
つづいて、グレンジ エンジニア 御厨が、グレンジより提供予定の「Kick-Flight(キックフライト)」でUnityを活用してUI開発を高速化した件についてお話しました。
「Kick-Flight(キックフライト)」とは
「キックフライト」は、現在開発中のタイトルで、空中を舞台にした4人対4人のリアルタイム対戦型アクションゲームです。タップやスワイプなどのスマートフォンならではの操作によって空中を自在に飛び回って戦う体験が最大の特徴となります。
公式サイト:https://kickflight.grenge.jp
UI開発高速化のために行ったこと
①UI基盤機能を作る
UI基盤として作成した要件がなくても必要なことがわかっている機能と要件によって必要になってくる機能について「キックフライト」での例を挙げ、実装を簡単に紹介しました。基盤機能として作成する粒度の参考になればと思います。
②デザインのレギュレーションを決める
デザインのレギュレーションが策定されていないと有象無象のデザインが生まれることにより有象無象に固有実装を増やしていくことになります。そのような事態を回避するためのレギュレーション決めとエンジニアへの共有方法、問題化するレギュレーションにならないようデザイナに知っておいてもらいたいUnityの機能を紹介しました。
③レギュレーションをもとにPrefab化
デザインのレギュレーションを決めてもレイアウトの実装能力はエンジニア、デザイナに関わらず様々なのでPrefabを用いて共通で使用するUIパーツを作成することでレイアウト力のブレをカバーすることについて紹介しました。
登壇時のスライドはコチラとなります↓
今後もゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)では、Unityの開発事例について登壇などを通じて紹介していきます!