“楽しい”と言える環境で働き続けたい。異業種に転職して見つけた働き方とは?
サイバーエージェントのゲームやエンターテイメント事業に携わる10社以上の子会社が所属する事業部SGE(Smartphone Games & Entertainment)では、さまざまなキャリアを持った女性メンバーが活躍しています。
勢いでゲーム業界に飛び込み、さまざまな職種を兼務しながら働く山本。こぼれている仕事を自分事化して積極的に拾う彼女は今では社内で欠かせない存在になっています。そんな山本の入社してから変わった仕事観や今後への思いをききました。
働き方が想像できないところで働いてみたかった
なぜMR(医薬情報担当者)からゲーム業界へ?
地元の北海道で大学を卒業後、医療系に携わりたいという思いから製薬会社に入社しました。希望の業種に就職でき、MRとして日々過ごしていたのですが、なぜかモチベーションが上がらず、このままこの仕事を続けるのは難しいと思っていたんです。それがずっとひっかかっていて……。ほぼ勢いで仕事を辞めて、東京で一度は働いてみたいという気持ちもあったので、ダンボール一つで東京の友達の家に引っ越してきちゃったんです(笑)。
その時すでに就職先は決まっていたんですか?
決まっていなくて、東京にきてから仕事を探そうと思っていました。
大胆ですね(笑)。そこからどのような軸で転職活動をしたんですか?
異業種でアットホームな職場、内勤ができるところというざっくりとした軸で転職活動を始めました。一つのことにとらわれずいろんな経験をしてみたかったので、異業種であればどこでもよかったのですが、いくつか見た中で、ゲーム業界だけは、どんな仕事をしているか全く想像がつかなかったんです。だから逆におもしろいなと思って、サイバーエージェントのモバイル系ゲーム子会社に入社を決めました。
山本 愛実(Manami Yamamoto)
大学卒業後、製薬会社へ入社、MR(医薬情報担当者)を経て2012年にサイバーエージェントグループのモバイル系子会社に入社。その後、スマートフォンアプリを企画・開発・運営するグレンジへ異動。現在は、企画サポートやプロモーションなど多岐にわたる業務を兼任。
入社してみてどうでしたか?
MR時代は営業だったこともあり、人よりも数字に興味がありました。また、個人での仕事が多く、チームで仕事をするということはあまりありませんでした。ゲームづくりはチームで一つの物事にむかうので、それをみんなが一生懸命やっているのがいいなと思いました。
他に印象的だったことはありますか?
会社の施策で、毎朝体のコリをほぐすという目的でラジオ体操をしているのですが、入社した時は、「あ、もしかしたらやばいところに入社してしまったかもしれない(笑)。」と思ったのですが、いつのまにか仕事以外のこういった会社を盛り上げる施策や表彰、懇親目的で行う社員総会などのイベントづくりに、一生懸命になれる人たちに囲まれて仕事をすることはとても楽しいと感じるようになりました。
その人がやらなくてもいい仕事はどんどん引き受ける
現在の仕事内容は?
提供しているサービスに関わるリアルイベント、動画放送やプレスリリースといったプロモーション周り、企画職などの様々なサポートに加え、社内イベントや活性化などを行っています。
かなり多岐にわたりますね。
そうですね。最近は、うまく動かしたいけどうまくいっていない施策などを「とにかくなんとかしてください!」というかたちで仕事をお願いされることも多いので、気付けばこうなっていました(笑)。
仕事をうける上で意識していることはありますか?
その人がやらなくてもいい仕事はどんどん引き受けるし巻き取るということです。その人じゃなければできない仕事は、その人がやったほうがいいと思いますが、その人以外でもやれる仕事はどんどん巻き取って、その人が頭を一番使ったほうがいいところに時間を使ってほしいと思っています。私自身は、一つの仕事を極めるというよりは、いろんな人と関わりながら様々な仕事をしたいと思っています。それを会社も理解してくれているので、そういう働き方をさせてくれるのは嬉しいですね。マルチタスクの中で時間管理をして仕事をしていく方が好きなので今の働き方は私自身合っていると思います。
“楽しい”と言える職場をつくり続けたい
仕事のやりがいを教えてください。
自分のやりたいこと、好きなことをやれることがやりがいです。最初の頃はCSとしての仕事をメインとしていたのですが、入社してチームに入って仕事をしていくうちに、ゲームづくりに関わる様々な仕事に関わってみたいと思うようになりました。企画職のサポートをやってみたいと相談すると「やってみたら?」といってもらえたり、社内向けのイベントを企画すると、「やってみようか」となる。自分の頭で考えて、いろんなことを実行できるのが楽しいですし、そこにストップがかからないのが嬉しいです。
例えば、どんなことを企画したんですか?
毎年ハロウィンは社内メンバーが仮装をして1日を過ごすんです。仮装して仕事をするだけでも楽しいのですが、思い出に残るように写真を撮れたら盛り上がりそうだなと思い、バルーンなど装飾を手掛け、フォトスペースを作りました。お昼休憩の時はご飯そっちのけで完全に写真タイムとなっていましたね(笑)。毎年違うモチーフにするのは大変ですが、一緒に働くメンバーが喜んでくれることが何よりも嬉しいです。
今後していきたいことはありますか?
こんな仕事をしたいというよりは、人の成長を応援したいという気持ちが強いので、周りの人の成長を支えることができたり、後押しができる仕事をしていきたいです。今まで通り職種にはこだわらずそのためにできることをしていけたらいいなと思っています。転職してから、友人と会うと本当に楽しそうだねと言われるので、ゲーム業界はよく分からないから入ってみようと考えたあの時の選択はよかったなと思っています。これからも、「仕事楽しい?」ときかれて、「楽しい!」と言える状態で働いていたいので、そういう環境づくりもしていきたいと思っています。
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