「オルタナティブガールズ」アニメーションワークフローについて

デジタルハリウッド大学の本科CG/VFX専攻と本科UI/UXD専攻の方を対象に『VRモード搭載のスマートフォンゲーム「オルタナティブガールズ」のアニメーションワークフロー』について弊社の3DCGクリエイターの海老沼と高石が講義をしました。2017年7月16日(土)、19日(水)の2日間にて講義を実施し、多くの学生の方が参加してくださいました。今回は、この講義について紹介します!

アニメーションワークフローについて

まず、海老沼からは、「オルタナティブガールズ」(以下、オルガル)のバトルパート演出/カットシーンのアニメーションワークフローをメインに講義しました。

「オルガル」のバトルは全て3Dで表現され、その制作には主にAutodesk MAYAが使用されています。講義では、実際のMAYAでの制作過程を紹介しつつ、キャラクターをより魅力的にみせるカメラワークの制作ポイントやオルガルの3Dチームの中でもアニメーションチームに特化したワークフローについて解説しました。

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「オルガル」のバトルカメラには様々な仕様があり、その制限の中で制作していかなければなりません。常にキャプテン(ユーザー)の皆様に喜んでいただけることを考えながら、「オルガル」の魅力を最大限にだせるカメラ演出の作り方についても当日はお話ししました。

実際に開発に使用した絵コンテはこちらです。

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当日は、動画も交えながらできるだけ詳細をお話しさせていただきましたが、1つの技を作るのに、色々な行程を経ていかなければならないということがすこしでもお伝えできていたら嬉しいです。

フェイシャルアニメーションについて

つづいて、高石からは、フェイシャルアニメーションのワークフローをテーマに「女の子をどうしたら可愛く魅せられるか」についてお話ししました。

今回の講義では、スマートフォンゲーム業界で用いられているフェイシャルアニメーション(以下フェイシャル)の手法・システムについて、また、オルガル流女の子を可愛く魅せるコツを作品事例を用いてお話しさせていただきました。 「オルガル」におけるフェイシャルでは、アニメ調とリアル調との中間的表現を目指しています。モーションキャプチャで撮影したリアルなボディアニメーションに合うような、感情の表現を実現する上で大切になるポイントを作品事例と合わせてできるだけ具体的にお話ししました。

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フェイシャルを進めていく際、気をつけるポイントがいくつかあります。その一つとして、「キャラクターの性格を理解する」ことが必要です。「オルガル」のように複数キャラクターが登場するゲームの場合、それぞれにあったフェイシャルで個性を表現していきます。フェイシャル一つでキャラぶれにつながってしまうため慎重かつ丁寧に行います。

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視線制御もフェイシャルの重要なポイントの一つです。キャラクターが置かれた状況によって視線の向き先を吟味する必要があるなどこだわりポイントについてお話しさせていただきました。

講義終了後も、学生の方から質問が多く出て、学生の方の熱量の高さを感じました!学生の方にとってこの講義内容がスマートフォンゲーム事業のワークフロー全体の理解につながると嬉しいです。

以上、講義レポートでした!

就業型インターンシップ詳細

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