技術書典6にむけて「UniTips Vol.3」を執筆しました!

2019年4月14日(日)に、池袋サンシャインシティ2階 展示ホールDで開催される、技術書オンリーのイベント「技術書典6」に、サイバーエージェント ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)も出展します!配置は、【け40】となります。「技術書典6」開催前に、販売予定の技術書「UniTips Vol.3」の見どころを紹介します!

1.UniTips Vol.3とは?

サイバーエージェントのゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)に所属しているエンジニア5人が、実際のプロジェクトで培った知見をもとにUnityでの開発において役に立つ5つのTipsを紹介する技術書です。


【タイトル】UniTips Vol.3
【ページ数】120ページ
【販売価格】1,000円(税込)
【執筆者】 杉浦優介、住田直樹、田村和範、向井祐一郎、吉成祐人
【対象】  Unity経験者
【URL】  https://techbookfest.org/event/tbf06/circle/50600002

2.5つのTipsとは?

本技術書は、下記5章で構成されています。各章ごとに、基本的な部分から細かく説明をし、Unity経験者の方ならゼロからでも理解できる内容になるよう心がけました。章ごとの概要を紹介します。

【目次】

1章 : 高速シミュレーションを回せるようにするためのインゲーム設計 (著: 吉成祐人)
2章 : Unityにおける文字の描画と比較検証 (著: 杉浦優介)
3章 :シーン上のCanvasを描画順で表示するエディタ拡張を作る (著: 田村和範)
4章 :Improved Prefab WorkflowとPrefabUtility (著: 向井祐一郎)
5章 :Bitrise CLIを使ったUnityのモバイル開発におけるビルド環境構築 (著: 住田直樹)

第1章 :高速シミュレーションを回せるようにするためのインゲーム設計 (著: 吉成祐人)

今日のゲーム開発では、リリース時から長くユーザーの方にゲームを楽しんでもらうために、リリース時やその後の運用で、適切なレベルデザインを行うことが重要となります。例えば、運用で新しいキャラクターや装備を追加する際は、新しく発生する様々な組み合わせに対して、インゲームが破綻しないようなパラメータやスキルを設定する必要があるなど、特にインゲームでのレベルデザインは重要です。その実現のためには、実際に様々な組み合わせを試してみる必要がありますが、実際のゲーム環境で何度も組み合わせを試すのは時間がかかります。そのため、インゲームに対して手軽に高速なシミュレーションを回せる仕組みが必要になります。本章では、MVPアーキテクチャを用いて、高速シミュレーションを回せるようにするためのインゲーム設計を紹介します。

第2章 :Unityにおける文字の描画と比較検証 (著: 杉浦優介)

Unityにおいて、文字を描画するだけでもいくつかの方法が挙げられます。それらの描画方法にはメリットとデメリットがあるため、しっかりとそれぞれの特徴を知っておき、シチュエーションに合わせて最適な方法を選択する必要があります。本章では、uGUI TextやTextMeshProの描画方法とそれらの特徴を解説し、最後に比較を行うことで、文字の描画において常に最適な選択ができることを目指します。

第3章 : シーン上のCanvasを描画順で表示するエディタ拡張を作る (著: 田村和範)

UnityでUIを実装するときに使われるCanvasは、様々なパラメータによって複雑に描画順が決定されます。そのため、1つのシーンにCanvasがいくつも配置される場合、どのようなCanvasが存在し、どのような順で描画されているかの把握が難しくなるという問題があります。そこで今回、シーン上のCanvasを描画順で表示するツールを、Unityのエディタ拡張によって開発しました。本章では、Canvasの描画順がどのように決定されるかの説明と、ツールを実装するために使った要素技術の紹介を行います。

第4章 :Improved Prefab WorkflowとPrefabUtility (著: 向井祐一郎)

Unity2018.3でPrefabシステムが大きく改良され、Prefabの入れ子が管理できるNested Prefabsや、Prefabに対して継承のような関係をもつことのできるPrefab Variantsなどの機能が、Unityの標準機能として実装されました。本章では、新しいPrefabシステムについての紹介と、それらの機能の実装によって大きく変更されたPrefabUtilityについて解説します。

第5章 :Bitrise CLIを使ったUnityのモバイル開発におけるビルド環境構築 (著: 住田直樹 )

Unityでの開発において、ネックになりがちなのがアプリケーションを配布するまでの一連のビルドフロー環境構築です。個人的にJenkins以外でモバイルのローカルビルド環境構築が組みやすいものはないか探していた所、BitriseというCIのSaaSサービスがCLI版を配布してくれており、モバイル特化のツールで使いやすいという情報を耳にしました。本章ではUnityにおけるビルド環境構築について、Bitrise CLIを使ったアプローチを紹介します。Bitriseの紹介や基本的な使用方法からUnityプロジェクトへの導入までのフローを順序立てて説明していきます。

3.最後に

「UniTips Vol.3」では、トレンドも取り入れているので、新しい技術に興味がある方も楽しんでいただける内容になっていると思います。「技術書典6」にお越しの際は、ぜひ、【け40】ブースにお立ち寄りください!

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【技術書典6 開催概要】
日時   :2019年4月14日(日)11:00~17:00
場所   :池袋サンシャインシティ2F 展示ホールD(文化会館ビル2F)
主催   : TechBooster/達人出版会
一般参加 :11時~13時のみ有料
公式サイト:https://techbookfest.org/event/tbf06

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