「技術書典 応援祭」に参加します!

2020年3月7日(土)から約1か月にわたり開催されている、技術書典のオンラインマーケットと、それを盛り上げる各種オンラインイベント「技術書典 応援祭」に、サイバーエージェントゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)も参加します。本記事では、オンラインマーケットにて販売している「UniTips Vol.5」の見どころを紹介します。

1.UniTips Vol.5とは?

サイバーエージェントのゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)に所属しているエンジニア5人が、実際のプロジェクトで培った知見をもとにUnityでの開発において役に立つ5つのTipsを紹介する技術書です。

【タイトル】UniTips Vol.5
【販売価格】1,000円(税込)
【対象】  Unity経験者
【URL】  https://techbookfest.org/product/5931398720389120

2.5つのTipsとは?

本技術書は、下記5章で構成されています。各章ごとに、基本的な部分から細かく説明をし、Unity経験者の方ならゼロからでも理解できる内容になるよう心掛けました。章ごとの概要を紹介します。

【目次】
1章 ARFoundationでモーションキャプチャを使ってみる
2章 UIElements入門
3章 AirtestとJenkinsによる自動E2Eテストのシステム構築
4章 Introducing to Unity Physics (v0.2.5-preview.1)
5章 「写真から3Dモデルを生成する」 フォトグラメトリ入門

第1章:ARFoundationでモーションキャプチャを使ってみる

UnityではAR(拡張現実)の開発ツールとしてApple社のARKit、Google社のARCoreをプラットフォームを意識せずに開発することのできるARFoundationというパッケージとして提供しています。長らくPreview版でしたがUnity2019.2より正式版がリリースされ、ARFoundation2.2からはARKit3のPeopleOcculusionやモーションキャプチャといった機能が追加されています。本章ではARFoundationの環境構築から人間の動きをトラッキングするモーションキャプチャを行うまでの方法をご紹介します。

第2章:UIElements入門

UIElementsはUnity2019.1から新たに導入されたリテイントモードの新しいGUIシステムです。今まではUnityでカスタムエディターウィンドウやインスペクターを作成するGUIシステムとしてIMGUIというイミディエイトモードのGUIシステムが存在していました。リテイントモードのUIElementsはイミディエイトモードのIMGUIと比べて、システムによって描画の内容とタイミングが最適化されており、全体的なパフォーマンスが向上しています。また、UIElementsにはWebのHTML DOM、CSS、jQuery、イベントシステムの概念が取り入れられており、UIの作成も容易に行うことができます。本章ではUIElementsの入門として基本的な機能を触っていきます。

第3章:AirtestとJenkinsによる自動E2Eテストのシステム構築

皆さんはUnityのアプリケーションについてE2Eテストをどのように行なっていますでしょうか。E2Eテストは追加実装による不具合を検知するために重要ですが、同時に運用の工数がかなりかかるものでもあります。Airtestを使用することで、UnityのアプリケーションにおけるそういったE2Eテストをよりシンプルに記述することができます。本章ではE2Eテストの構築を手助けするAirtestの紹介をし、さらにそれを活用してインテグレーションツールであるJenkinsを活用した自動回帰テストのシステムを紹介します。

第4章:Introducing to Unity Physics (v0.2.5-preview.1)

本章ではDOTSベースにおけるUnity標準の物理エンジンであるUnity Physicsについて、概要と基本的な利用方法、独自の挙動実装の方法について解説します。まだ開発版としてのプレビューリリースなので正式版リリース時には本書の内容とは変わる可能性がありますが、現状のUnity Physicsの設計やワークフローなどの全体感を把握したい方にはぜひご一読いただければと思います。

第5章:「写真から3Dモデルを生成する」 フォトグラメトリ入門

本章ではフォトグラメトリの方法と、フォトグラメトリで生成した3DモデルをUnityで利用する方法について解説します。フォトグラメトリとは、複数の写真から特徴点を抽出し3Dモデルを作成する手法です。一般的に3Dモデルを作成するためにはモデリングや、テクスチャの作成等様々な手順を手作業で行う必要がありますが、フォトグラメトリは撮影した写真からコンピューターの計算によって半自動的で3Dモデルを生成します。使い方によっては3Dモデル作成の時間を数倍早められる、画期的な手法です。

3.最後に

「UniTips Vol.5」は、今後プロジェクトで導入されるであろう最新技術から、業務の手間を大幅に削減できる仕組み作りまで、盛りだくさんの内容となっていますので、ぜひ、読んでみてください!

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