技術書典12にむけて「UniTips Vol.8」と「SGE Go Tech Book」を執筆しました!

2022年1月22日(土)〜1月30日(日)に、完全オンラインイベントとして開催される「技術書典12」に、今回も、ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)が参加します!今回は、「UniTips Vol.8」と「SGE Go Tech Book」を執筆しました。この2つの技術書の見どころを紹介します!

「UniTips Vol.8」

サイバーエージェントのゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)に所属しているエンジニア4人が、実際のプロジェクトで培った知見をもとにUnityでの開発において役に立つ4つのTipsを紹介する技術書です。

【タイトル】UniTips Vol.8
【電子版】 1,000円(税込)
【電子+紙セット】 1,500円(税込)
【執筆者】 御厨 雄輝、向井 祐一郎、斉藤 俊介、住田 直樹
【対象】  Unityエンジニア
【URL】https://techbookfest.org/product/6397159014400000


本技術書は、下記4章で構成されています。各章ごとに、基本的な部分から細かく説明をし、Unity経験者の方ならゼロからでも理解できる内容になるよう心掛けました。章ごとの概要を紹介します。

【目次】
1章 Unmask For UGUIでチュートリアルをつくる (著 : 御厨 雄輝)
2章 ソースコードを読みながらAddressablesを少しだけ深ぼってみる(著 : 向井 祐一郎 )
3章 パフォーマンスの良い C#コードを書く (著 : 斉藤 俊介)
4章 New Input System for Debugging(著 : 住田 直樹)


第1章 :Unmask For UGUIでチュートリアルをつくる

昨今のゲーム開発ではUIの説明やゲーム操作の補助などのチュートリアルの実装が必要不可欠となっています。本章ではUnmask For UGUIというアセットを用いて、チュートリアルでよく見られる暗転型抜き表現を実装していきます。

第2章 : ソースコードを読みながらAddressablesを少しだけ深ぼってみる

AddressablesはUnity公式が提供するアセット管理ライブラリです。ライブラリの性質上少し抽象的な概念が多く、具体的にどのような仕組みで動作しているのか、分かりづらいなと思った方も多いのではないでしょうか?本章は、Addressablesのソースコードを読みつつ、実際にどのようにアセットがロードされているのか、などを解説します。日頃からAddressablesを触っているけど、もう少し詳細な挙動を知りたい、という方にはおすすめの内容となっていると思います。(もちろんこれからAddressablesを触ってみよう!と思っている方にもおすすめです。)

第3章 :パフォーマンスの良い C#コードを書く

C#はGC(ガーベージコレクション) 機能を持ったプログラミング言語であり、Unityを使用した開発でも使用されています。学びやすさ、書きやすさを持った言語でありつつも、パフォーマンスを追求することができる余地も備えた言語となっています。特に C#9.0やC#10.0といった近年のバージョンアップで、Spanの実装などによりパフォー マンスについて多くの項目が改良されています。本章では、Unityでの C#コーディング でパフォーマンスを追求する際に意識すると良い項目を挙げつつ、その理由や仕組みを解説します。ベンチマーク測定はBenchmarkDotnetを使用して計測したものを表記していますが、章末にそれぞれのベンチマークを実機で計測した結果も掲載してありますので、そちらもご参考ください。

第4章 :New Input System for Debugging

Unityの新しいInput System、皆様はご活用されていますでしょうか。実は新しいInput Systemにはそういった入力の汎用化だけでなく、従来のInput Systemにはなかったさまざまな機能が追加されています。この章ではそんな新しいInput Systemに追加されている機能の中から、デバッグおよび開発効率化にフォーカスしたものについて紹介します。

「SGE Go Tech Book」

SGE(サイバーエージェントのゲーム・エンターテインメント事業部)所属のエンジニアによる、Goの知見やノウハウを共有する本です。ゲーム開発ならではの内容から、ゲーム開発以外でも活用できるテクニックまで、幅広く扱っています。

【タイトル】SGE Go Tech Book
【電子版】1000 円(税込)
【電子+紙セット】1500 円(税込)
【URL】https://techbookfest.org/product/6456299438997504


第1章: pkg.go.devで学ぶGo

Goユーザなら誰しも一度は訪れたことがあるpkg.go.devの実装は実はOSSとして公開されています。本章では、pkg.go.devの仕組みの解説をするとともに、そこで利用されているGoのプラクティスをいくつか紹介します。

第2章: Goで作るSlack Chatbot

企業内のコミュニケーションツールとして、Slackは広く利用されています。本章では、Slackをより便利にする機能の一つであるChatbotを、簡単な機能の実装、インフラの構築を通して紹介します。

第3章: 機能追加が容易なデバッグツール基盤を作る

ゲーム開発において、テストプレイやデバッグのため、「レベルを50にする」「ステージ10までクリアする」といった、特定の状態を作りたい場面が多くあります。本章では、このような操作を行うためのデバッグツール実装を通じ、機能追加しやすい基盤を作成するテクニックを紹介します。

第4章: 自動生成に関するテクニック3選

Goのバージョン1.17まではジェネリクスが存在しないため自動生成を行うことが多いと思います。自動生成については人それぞれ色々な実装手法が存在し、体系的な生成手法が確立されているとは言えないでしょう。そこでここでは今すぐ使える自動生成のテクニックを3つ紹介します。

第5章: Goで実装するゲームのミッション機能

ゲームのミッション機能は、他の機能と連携する事が多く独自性も高いため、複雑な実装になる傾向があります。本章では、共通化と改修コスト削減を意識したGoのミッション機能実装について紹介します。

最後に

「UniTips Vol.8」や「SGE Go Tech Book」では、最新技術の紹介や、実際のプロジェクトで培った知見を元に、実際のプロジェクトで培った知見を盛り込んでいます。楽しんでいただける内容になっていると思いますので、ぜひお手に取ってもらえると嬉しいです!


【技術書典12 開催概要】
開催日時:2022年1月22日(土)〜1月30日(日)
場所:技術書典12オンラインマーケット
【URL】https://techbookfest.org/event/tbf12/market

LINEで送る
Pocket

おすすめ記事