240分かかっていたものがたったの5分に!!工数削減を可能にしたオリジナルツールとは?

こんにちは、「Qunme(キュンミー)」でネイティブエンジニアをしています藤尾です。2014年にサイバーエージェントに新卒で入社し、アプリボットに配属。スマートフォンゲームの運用を経て、現在は、「Qunme」というスマートフォン向け恋活アプリに立ち上げから携わっています。

今回は、今まで、エンジニアがやるのが当たり前になっていたヘルプ更新業務を、企画職の人もできるようにしたことで、効率化できた事例を紹介します!今やっている業務が少しでも効率化できるかもしれないと考えるきっかけになれば嬉しいです!

導入したツール

アプリの運営をする上で、ヘルプの更新は仕様の追加や変更に伴って発生するため、頻繁に発生します。体制変更があり元々フロントエンジニアの方が行っていたヘルプ更新作業を私の方ですることになった時に、ヘルプ更新作業自体は、開発が必要ないので重い作業ではないのですが、都度工数がとられるのは避けたいと思い、この作業を企画の人だけでできるようにしようと「Help Generator」という誰でもヘルプの更新作業ができるツールを作りました。

「Help Generator」は、アプリのヘルプ項目をGoogle スプレッドシートで管理し、ボタンを押すだけでJSON ファイル生成から各環境のAmazon S3 にアップロード、アプリへの反映までできるツールです。「だれでもどこからでも触れる」を実現するのにはスプレッドシートが便利なので、スプレッドシートを活用しました。

今までの更新手順は…

【更新手順】
企画担当者からフロントエンジニアに更新点を共有

フロントエンジニアがソースコードを修正

フロンドエンジニアがビルド、デプロイ

完了
20170620fujio_inpage_2

2人で4時間の工数をヘルプ更新のために使っていました。

今回のツール「Help Generator」を導入後は・・・

【更新手順】
企画担当者がスプレッドシートにヘルプ内容を更新。

ボタンを押すと、ヘルプ内容のJSONが生成されてAmazon S3にアップロードされる。

完了
20170620fujio_inpage

反映先も、dev、STG本番と切り替えられ、STGに反映したものをそのまま本番にボタンをぽちっとするだけで反映ができます。スプレッドシートを正しく入力しボタンを押すだけなので、エンジニアの知識がない方でもだれでもヘルプの更新ができます。

このツールを導入したことでヘルプ更新にかかっていた人数が、2人→1人に、工数は4時間→5分(とある企画担当の場合)に。だいたい、月に2回から多い時で5回ほどヘルプの更新があるので、月に最大で約20時間ほど時間を生み出すことができました!

ツール導入後の反応は?

「Help Generator」自体は、こういうツールを作ろうと思ってから半日くらいで作ったので全く工数はとられていないのですが、企画の人からも、「使いやすい」や「企画だけで更新できるようになったのでかなりの工数の削減ができてよかった」という声をもらい、コスパがいいツールになってよかったなと思っています。

今、私が担当している「Qunme」は少人数チームですが、少人数であっても、効率化された時間で、スピード感を持って、さまざまなチャレンジをしていきたいという思いがあります。そのため、普段から行っている業務に対して、

  • この作業、手間だな。
  • この作業、属人的だな。
  • この作業、人数かかりすぎだな。

ということを考え、みつけたらそれを効率化する方法を常に考えています。

今回紹介したツール以外にも、エンジニアじゃなくてもできる「ミスしないS3リソース管理、同期ツール」、「デバッグアカウント作成管理ツール」、「チームレビュー会で出た内容を一括でJIRAに生成するツール」などなど…今までに導入したオリジナルツールはかなりあります。ツールを作るのは、ちょっとめんどうくさいなと思う時もあるのですが、少しの時間で作ったツールでもその後のパフォーマンスがかなり改善されるので、重い腰は上げたほうがいいなと思います!

普段業務をしていると意識していても、自分のやり方に慣れてしまい気づいたら非効率になっているということもあるので、担当変更や誰かに仕事について話してみる時間などを設け定期的に非効率なことに気づけるタイミングも作るようにしています。もしなんとなく業務効率が悪い気がすると感じている方は、誰かに自分のやり方を話してみるのはオススメです!

おわりに

最後になりますが、私が所属している、ゲームやエンターテイメント事業に携わる子会社13社が所属している組織SGEでは、各社で実施している成功事例や失敗事例を共有する文化があります。今回のこちらのツールもSGEのエンジニア向け社内報にて紹介され反響が大きかったので、ブログでも紹介しました!

何かのお役に立てたら嬉しいです!

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