夏休みの小学生へ「ゲームクリエイターのお仕事紹介」イベントを実施しました
みなさん、ご存知でしたか?ここ数年、「ゲームクリエイター」という職業が、小学生の「将来就きたい職業」ランキングで常に上位に入る(※1)高い人気を集めています。
現代の小学生たちは、2020年度から学校でのプログラミング教育が開始し、さらに「GIGAスクール構想」という全国の小中学校で1人1台のタブレット端末の整備計画がこのコロナ禍で急速に進みました。プログラミングに触れる機会も増え、クリエイター職へ憧れる子どもは今後もさらに増えていくのではないでしょうか。
サイバーエージェント ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)では、以前よりゲームクリエイターに憧れる子どもたちを応援をする取り組みを行ってきました。
サイバーエージェントグループで、2013年から小学生向けプログラミング教育事業を行うCA Tech Kidsとともに、2016年にはゲームクリエイターを目指す子どもたちを応援する「サイバーエージェント ゲームクリエイター奨学金プログラム」を創設。2017年には、CA Tech Kidsと、クリエイティブツールを提供するアドビとの3社共同で小学生に本格的なテクノロジーとクリエイティビティーを学ぶ機会を提供する、次世代クリエイター育成プロジェクトも始動し、その成果発表に注目が集まりました。
さて今回は、夏休みの子どもたちへ向けた企画として、子どもたちが憧れる「ゲームクリエイター」の職業について、実際にSGEで働くクリエイターの2名が自分たちのお仕事内容を紹介するイベント「気になる!ゲームクリエイターのお仕事紹介」を実施しました。
実はこれは、昨年実施した「ゲームクリエイターとの交流イベント」の好評を受け、「ゲームクリエイター」というお仕事をさらに詳しく知ってもらおうとバージョンアップしたものです。今年はオンラインでの配信をメインとしつつ、一段と感染対策を行った会場には先着で募集した約30組のご家族にお越しいただきました。その模様をお伝えします!
▲登壇メンバー
左:グリフォン デザイナー 梅崎実里
中:CA Tech Kids 永野瑛子(司会)
右:Craft Egg エンジニア 鈴木亮平
開始早々、まずは突然のクイズから!
1問目から『世界で一番最初のコンピューターゲームはどんなゲームでしょう?』という難しさにざわめきつつ、LIVE配信のコメントも積極的な回答で大盛り上がり。会場ではお父さまお母さまたちも一緒に手を挙げて参加してくださいました。
(ちなみに答えは「チェス」だそうですよ。1912年に人間と機械の自動対戦ゲームがあったとは…)
▲会場はご家族ごとにソーシャルディスタンスを保った座席
その後も、サイバーエージェントで提供しているゲーム本数や社員数、またゲーム開発に関連する多様な職業についてクイズ形式で出題し、ゲーム開発の現場に興味を持ってもらいました。
実際のお仕事について紹介
そしてメインコンテンツである、クリエイターの鈴木と梅崎から実際のお仕事紹介が始まります。
エンジニアである鈴木からは、まず自分がこれまでにつくった作品のデモンストレーションをお見せしながら、使っているソフトや、ゲームづくりの手順、デザイナーとエンジニアの役割を具体的な開発の流れとともに説明しました。ゲームをつくっていく際には、「音や動き、効果、クリアの仕組みなど、ゲームに加えたいと考えたあらゆるアイデアを実現することができるプログラミングの可能性は無限大なんだ」と、開発の楽しさを強調。
また、「ゲーム開発」と言っても大小様々な規模があり、会社のような組織では100人以上の大人数でチームを組んで開発していることを紹介し、シナリオライターやプロモーション担当、カスタマーサポートなどといった役割がいることも説明しました。
子どもたちに向けては、「学生になって将来を考えたとき、[何になりたいか][何が得意か][何がしたいか]という軸に分解して考えたら、自分はゲームクリエイターしかない!と思った。ゲームクリエイターになるためには、ゲームをいっぱいつくること。足が速くなりたいときに、いっぱい練習するのと同じです。練習を重ねながら、プロの真似をしたり、得意な人に教えてもらったり、誰かと競争したり…そうしたらうまくなっていくと思います」と伝え、最後には、「みんなにお願いしたいのは、誰かのためのゲームをつくってみてください。そうすると、今まで以上にいろいろ楽しい経験ができると思います。ゲームで一番楽しい経験をするのはつくり手自身だと思っています」とメッセージを伝えました。
続いて、デザイナーの梅崎も、自分の作品のデモンストレーションを披露。鈴木とはまた違う世界観に子どもたちも釘付けになっていました。
この作品を例にして、それぞれのゲーム画面にどういう意味があるのかを解説。例えば初めてプレイするときだけチュートリアルをいれる、ユーザーが自然と操作方法を理解できるようにする、勝ち負けが一目でわかるようにするなど「直感でわかる」「ストレスなく遊べる」という2点を大切に考えていることを伝えました。
そして「UI=ユーザーインタフェイス」の考えかたをお話したあと、「UIデザイナーは、見た目だけじゃなく『どうしたらもっと楽しくなるか?』を考えて、ユーザーの体験をつくる人です。どうしたらもっと楽しくなるかを常に考えるので、自分が楽しいと思わないとだめです。ゲームづくりを楽しもう!」と、子どもたちへメッセージを送りました。
最後は、子どもたちからの質問タイム。
事前に募集していた質問のほか、LIVE配信に参加している子どもたちからも質問を募りました。「どうやってゲームのアイデアを考えているんですか?」「子どもの頃はどんなゲームをしていましたか?」「ゲームクリエイターになってよかったことは?」など、質問が次々に寄せられました。
「ゲームクリエイターになるのをあきらめようと思ったことはありますか?」という質問に対しては、2人とも「あきらめようと思ったことはない」ときっぱり回答。鈴木は「ゲームをつくりたいなと思った時点でゲームクリエイターに向いているのでがんばってほしい」とエールを送りました。なかには「ゲームをつくるのにいくらかかりますか?」という純粋な疑問も。これには「ゲームの規模にもよるので一概には言えないけど…1人個人でつくるようなものならそんなにお金はかからないし、世界中で遊ばれているようなゲームは、数億円規模、宣伝費用なども含めるとそれ以上のお金がかかっているケースもあります」とお答えしました。
最後に「将来の夢はなんですか?」と聞かれると、梅崎は「Wikipediaに名前が出るような仕事をしたい」、鈴木は「自分がつくったもので人を感動させたいというのが、子どもの頃から変わらない夢」と答えました。いただいた質問は全て回答しきれませんでしたが、イベント終了後も2人のもとへ熱心に質問にくる子どもの姿も。「楽しかったー!」と笑顔で帰っていく姿に、私たちの方こそ新たな活力をいただきました。
ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)では、今後も引き続き、ゲームクリエイターに憧れる子どもたちを応援できるような機会を積極的に提供していきたいと思います。