シナリオ制作など、様々なディレクションが体験できる「Game Content Director Internship」とは?

ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)におけるゲーム開発は、インゲーム開発、キャラクター設定づくり、イラスト制作、デザイン設計、アニメ、楽曲の監修など、様々な制作がおこなわれています。その多岐にわたる制作の中で、世界観設計やシナリオ制作を担うコンテンツディレクター職が体験できる「Game Content Director Internship」が先日開催されました。今回は、その研修内容を紹介するとともに、インターンシップに携わった社員に実施までに至った思いなどについて聞きました。

「Game Content Director Internship」について

シナリオをはじめ、世界観に関わる幅広いクリエイティブを制作するゲームコンテンツディレクターを体験してもらい、実際に働くイメージを持ってもらいたいと思いから開催された「Game Content Director Internship」ですが、2日間という短期間で、世界観やキャラクター、プロット制作の体験ができるように開催されました。また、今回はオンラインで実施となりました。

▼研修課題内容
1日目:世界観設定とキャラクター設定づくり

2日目:1日目につくった設定を元にラフプロットを制作

コンテンツディレクターの仕事は、チームメンバーとすり合わせしながら、制作を進める機会が多いため、参加者には「チームで一つの作品をつくること」が体験できるように、チームに分かれて2日間の課題に取り組みました。

まずは、世界観&キャラクター設定づくりから。

シナリオをつくる上で、欠かせないのは世界観やキャラクターの設定です。ポップな世界観にするのか、ダークファンタジーにするのか、その世界にはどのような人間がいて、どのような問題を抱えているのか……など、なるべく細かく設定を考えられるように、1日目の研修は行われました。

▼1日目スケジュール
10:00〜 課題のオリエンテーション
11:30〜 作業開始
14:00〜 メンターからのワンポイントアドバイス①
14:30〜 作業タイム
16:00〜 メンターからのワンポイントアドバイス②
16:30〜 作業タイム
18:00〜 翌日のプレゼン準備
19:00〜 オンライン懇親会

どのチームも、オリジナリティに溢れた世界観をつくろうと真剣に取り組んでいました。一通り1日目の研修課題の内容がまとまってきたところで、2日目の全体プレゼンのために資料をまとめ、1日目のプログラムは終了。その後、オンラインでメンターの方々との懇親会を行いました。

いよいよラフプロット制作に着手!

▼2日目スケジュール
10:00〜 プレゼン発表
11:30〜 プロットの書き方についてメンターからレクチャー
14:00〜 ラフプロット制作(個人ワーク)
17:00〜 チーム内プレゼン発表
18:00〜 チーム内ディスカッションタイム
18:30〜 全体発表

世界観とキャラクター設定のプレゼン発表後、いよいよラフプロット制作に取り掛かります。注意するポイントなどをメンターがレクチャーし、それを参考にしながら構成を考えていきます。2日目は初日と変わり、個人とチーム、2つのワークを行いました。まずは個人でラフプロットをつくり、その後、自身のプロットをチーム内でプレゼンします。途中のディスカッションタイムで、お互いに自分たちのチームで考えた世界観とキャラに最も合うと思うプロットを話し合って決めて、そこで選んだ作品を最後に全体発表するという流れで行われました。

メンターからのアドバイスはもちろん、他の参加者と話し合うことで、自分が持っていなかったアイディアや考えなどを得る時間になったようでした。このような研修内容で開催された「Game Content Director Internship」ですが、今後も「コンテンツディレクター職」を知っていただける機会づくりをしていく予定です。

インターンシップに携わるシナリオディレクターをご紹介!

今回は、この研修のメンターとして参加し、運営にも携わった社員にインターンシップを実施した経緯などについて聞きました!

田中 一馬(Tanaka Kazuma)
神奈川大学卒業後、2011年にサイバーエージェントへ新卒入社。デザイナーとして入社し、複数のゲームタイトルの開発運用を経て、「ガールフレンド(仮)」のアートディレクターに従事。その後、シナリオライターへ転向。現在はゲーム子会社株式会社QualiArtsでIDOLY PRIDEのシナリオディレクターを担当。

今回の開催に至った経緯について教えてください。

私はシナリオディレクターの仕事をしていますが、ゲームシナリオ職のイメージってなかなか沸きづらいですよね。また、ゲーム業界を志望している学生の方でも、シナリオ職と聞くと「シナリオを書けないといけないのではないか」と考える方も少なくないと思います。でも、実際の現場には、未経験から活躍している社員の方もたくさんいらっしゃいますし、必ずしも経験者でないとできない仕事ではないため、まずは敷居を下げて、シンプルに「シナリオ職をはじめとするコンテンツ(シナリオ)ディレクターの仕事を知ってもらう機会をつくる」という目的で開催いたしました。サイバーエージェントの文化、ゲームづくり、現場でのコンテンツディレクター職の働き方を知っていただいて、その上でさらに、「こんな風に働いてみたい」「向いているかも」「この会社で働いてみたい」という考えが生まれたらいいなと思いました。また、コンテンツ(シナリオ)ディレクター職の多様性にも触れてもらいたいと思いもあります。

コンテンツディレクター職の多様性とは、どのようなところになりますか?

ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)におけるコンテンツディレクター職の業務内容は、本当に多岐に渡ります。コンテンツディレクターという定義自体も、会社やプロジェクトによって違いますし、シナリオディレクターと呼ぶプロジェクトもあります。シナリオライターとして、とことんライティングの道を極める方ももちろんいますが、世界観の構築やキャラクター設計などライティングにとどまらない仕事に携わることが多く、こういった仕事内容を、学生の皆様に伝えるためには、実際にインターンシップで体験していただくことが理解への近道だと感じました。

インターンシップを開催してみて、どうでしたか?

コンテンツディレクター職を知ってもらうことを目的として実施させていただきましたが、開催後のアンケートなどでは仕事の理解のほかにも様々なスキルが身についたといったご意見もあって、成長を感じられるようなインターンシップが開催できて良かったです。また、学生の方々と直接お話できる時間もあって嬉しかったです。

どのようなお話をされたのでしょうか。

入社後の働き方やキャリアのロードマップ、職場環境についてなど質問を頂くことが多かったので、それにお答えしたり、また、雑談も交えつつ、就活にまつわるアドバイスなどもしたりしました。私たちも学生の皆様の悩みや気になることを聞く機会を大切にしたいと思っているので、本気で向き合おうと努めました。

学生の皆様にメッセージをお願いします!

インターンシップを通して、学生の皆様が将来納得して働くようになる手助けをしたいと思っています。特にクリエイターは個の力で仕事が出来る時代になって久しいですが、そのような中、チームで働く楽しさや意味というものを見つけ、本気で情熱を燃やせる仕事に出会えることを心から願っています。「コンテンツディレクター」という職種がその選択肢のひとつになってくれたら幸いです。また、8月と9月にも、このインターンシップと同じようなプログラムで、シナリオ職の体験ができる「Game Scenario Director Internship」を開催予定ですので、ぜひ参加してみてくださいね。

インターンシップに興味を持った方は、こちらからご応募ください!

サイバーエージェント ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)では、「Game Scenario Director Internship」の参加者を募集中!

「Game Scenario Director Internship」のエントリーはこちらから!

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