アクティブ・ブック・ダイアローグやってみた
こんにちは、はじめまして。
QualiArts Advent Calendar 2019 21日目を担当する川下です。
開発ディレクターをメインに、時々バックエンドのエンジニアをしております。
開発ディレクターについては17日の記事をご覧ください。
開発ディレクターとしての役割
本記事では「アクティブ・ブック・ダイアローグ」の紹介と、実際にやってみた感想についてお話します。
アクティブ・ブック・ダイアローグとは
アクティブ・ブック・ダイアローグ®は、読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。
1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。
またグループでの読書と対話によって、一人一人の能動的な読書体験を掛け合わせることで学びはさらに深まり、新たな関係性が育まれてくる可能性も広がります。アクティブ・ブック・ダイアローグ®という、一人一人が内発的動機に基づいた読書を通して、より良いステップを踏んでいくことを切に願っております。
“未来型読書法アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)公式サイト”. http://www.abd-abd.com/, (2019.12.21)
具体的に説明すると、
1.本を章や見出しごとにちぎって参加者に割り振る(今回は7人で行いました)
2.担当したパートを1枚の紙に要約する(公式だとB5用紙で6枚程度)
3.パートごとに順番にプレゼンを行う
4.一通りプレゼンが終わった後に全員で気になった章や感想について話す
といった感じです。
バラバラにします
ペンを片手に担当パートを読み進めます
順番に要約した紙を並べました。まとめ方がみんな違っていておもしろいです。
メリット
1.数時間で1冊読み切れる
分厚くて読み応えのある本でも、章単位で分担するとあっという間に読み切ることができます。本の構成にもよりますが、だいたい1章数分から長くて15分程度といった感じです。また、要約のために大事な部分を意識しながら読むので、集中力が必要となり担当した章の内容がしっかりと頭に残ります。
2.本の内容を深く理解できる
自分が担当していない章も順番にプレゼンをしてもらうことで、最終的には本全体の理解を得られますし、その後の対話が議論に発展したりして内容以上の成果がありました。
3.プレゼン力がつく
要約しているとはいえ、他の人に内容を正確に伝えるのはなかなか大変です。
要点に加えて自分なりの解釈を交えたりすると、流れの組み立てが大切になるので良い発表練習になりました。
4.仲間を集めやすい
初対面の人とでも共通言語があることで対話の壁がなくなるので、組織や関係性を気にせず興味という点だけでコミュニティを形成できることも、実際にやってみて感じた利点です。
ポイント
1.分厚い本の裁断
本の裁断が思った以上に大変でした。初回はここだけで数十分かかりました。
分厚くてしっかりした本の場合はあらかじめ裁断しておいた方がスムーズです。
2.時間は工程ごとに決めておく
最後の対話だけ無制限にしていたのですが、白熱しすぎて永遠に終わらないので最後まで時間を決めて行った方がいいです。
ここだけで30分以上使った気がします。
3.向かない本
小説のように前後の事象がわからないと話が理解できないような本は難しいと思います。
前章の応用が必要な技術書なども厳しいかもしれません。
最後に
非常に有意義でした。
ABDであれば分厚い本でも数時間で1冊読み切れ、要点を得やすく、他の人との対話によってしっかり理解できるというのがとても良かったです。
なによりとても楽しかったです。
ABDの魅力を布教して、定期的に行っていきたいという気持ちです。
お手軽に本を理解できるのでとてもおすすめですので、ぜひ。